Natale


「ほら、これで文句ないだろ!」

行儀悪く机の上に足を置いてくつろいでいる元家庭教師のヒットマンの前に綱吉はバサッと大量の書類を置いた。
それをリボーンはチラッと視線を送って見やる。

「……無理だと思ってたのに本当に終わったんだな」
「そうだよ!もう少しで死ぬ気の炎自家生成する所だったよ!」
「いつもそのくらい頑張ってくれればいいんだけどな」

そう言いながらリボーンは上から数枚分を手に取りパラパラと中身を確認する。
綱吉はそんなリボーンの様子をジッとうかがいながら時計をちらちらと盗み見る。

「癪だが、オーケーだ、ボス」
「癪とか余計だよ!」
「オマエがこんなにあいつのこと好きだったとは思ってもなかったぞ」
「オレだって自分でびっくりだよ!」

じゃ、オレは行くからね!明日の夜のパーティーまでは連絡取らないでね!
そう叫びながら足早に走り去る綱吉をリボーンはひらひらと手を振りながら見送る。
そうしてしばらくすると執務室の隣の部屋に声をかけた。

「獄寺、いるんだろ?」
「……はい」

渋々、といった様子で部屋の奥から出てくる獄寺にリボーンは書類を手渡した。
それを受け取り一礼すると部屋から出て行こうとする獄寺をリボーンは声をかけて引き留める。

「古参のじじい達は落ち着いたか?」
「……はい、なんとか」
「そうか、お疲れ」
「10代目が就任されてから初めてですからね」
「『オレ24日オフにして欲しい。ファミリーのパーティー、25日の夜にしてもいい?』だもんな」
「……10代目に恋人が出来たと思われても仕方有りませんよね」
「まぁ……間違ってはないしな。相手はじじい達には口が裂けても言えないけどな」
「そう、ですね」
「実はドン・ボンゴレの恋人は自分の守護者なんですよー、なんて言った日には連日裁判さながらの糾弾会議が開かれるぜ」

はははと笑うリボーンと対照的に獄寺は沈んだ顔で「失礼します」と今度こそ出て行こうと歩き出す。

「ファミリーのパーティーがなくなったし、本当の家族と一緒に過ごしてやれよ」

リボーンの言葉に獄寺は力なく頷きながら部屋を後にする。

「さてと。オレも暇になっちまったし、どうやって過ごすかな」

(2009/12/24)
ちょっと続きます。