Love so sweet


「……こんなになるまで飲むなんて君は馬鹿ですか?」
「オレ、馬鹿じゃないよーえへへへ」

フラフラと足下のおぼつかない綱吉を支えていた骸はため息をついた。

「日付が変わって今日は君の誕生日ですよ」
「うん」
「なのに主役がこんな状態でどうするんですか?」
「うん」
「君を祝いたくて集まった人たちが可哀想ですよ」
「うん。でもたくさんの人より骸一人に祝って欲しいな−、なんて」

骸が後ろ手に自室の扉を閉めると同時に綱吉の口調が一転した。

「君、もしかして…」
「うん。この通り素面ですよ」

そう言いながらニコッと笑う綱吉に骸は頭を抱えると同時にこみ上げてくる笑いを抑えきれずその場でクスクスと笑い出す。

「君って人は!」
「だってさー、100人にボンゴレ10代目としてお祝いされるよりも1人に沢田綱吉としてお祝いして貰った方が嬉しいじゃん」
「じゃん、じゃありませんよ。24歳にもなるとさすがに図太くなるんですね」
「せっかく骸のためだけに時間作ったのにその言い方なんだよ」

オマエがボンゴレ10代目やってこいっていうなら今すぐ戻ってやけ酒してくるよ。
ブツブツと呟く綱吉に骸は両手を挙げて降参する。

「その他大勢の皆さんには悪いですけど、僕は綱吉くんを独り占め出来て嬉しいですからその提案をする事はまずあり得ないですね」
「だろ?ほら、オマエ言いたい言葉あるだろ?」
「お誕生日おめでとうございます」
「うん、ありがとう」


Buon Compleanno!
恋人たちには祝福のキスと甘い夜を!

(2009.10.14)
甘いの目指してみました。