「骸様…相談があります」
「何ですか、クローム」
遠慮がちに部屋へと入ってきたクロームは、骸の色違いの綺麗な瞳をしっかり見つめながら、負けそうになる自分を奮い立たせて言葉を繋げる。
「ボスが、医療班なら臓器を再生したのと同じ方法で…」
「同じ方法で?」
「……子宮も、私の身体の中に、戻せるって」
子宮、という言葉に骸の切れ長な瞳がわずかに痙攣するが必死なクロームはそれに気づかない。
「骸様、私の身体に、子供を産める機能を取り戻してもいい、ですか?」
「おや。その言い方ではまるで誰か想い人がいて、その人の子供を孕みたいかのようですね」
お願いします骸様。
そう切々と訴えかけるクロームの片眼を見つめると骸は柔和に微笑む。
「その身体は君のものですよ、クローム。お好きになさい」
ただし、子をなしたい程好きな相手がいるのであればまず僕に相談するんですよ。
保護者然としてそう言った骸に、クロームは若干戸惑った表情を浮かべた。
それをみた骸は「おや?」と首をかしげる。
「それにしても綱吉くんからクロームにそんな事を言うなんて、まるで綱吉くんがクロームに子供を産んで欲しがっているかのようですね」
骸のふとこぼした言葉に、クロームの表情が凍りつく。
それに気づいた骸は首を傾げる。
「どうしました、クローム?」
「……骸様。まるで、じゃないんです…」
小さな小さな声でクロームがつぶやく。
そして意を決したかのように、骸のヘテロクロミアを強い意志を持って真っ直ぐと見つめる。
「私、ボスの子供を産みたい、です。ボスもそれを望んでくれて、ます」
■どちらがお好みですか?(選択式)
⇒骸ツナ
⇒骸→ツナ髑髏(ノーマルなのが苦手な人は回避でお願いします)
(2009.03.02)
使いまわしですみません。結構好きだったので!